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16 Aug, 2002

運転手さんは約束の時間より30分早くやってきた。逃げないっちゅーに。昨日友達になった彼が加わることを話すと、「その友達は中国語しゃべれる?」ときいてきた。期待を裏切ってごめんね。でも、後に彼はこうも言った。「アンタ(ちえ)はまだいいよ。中国語をしゃべろうとしているから」

怖いから契約書を書いてもらって出発。まずは公安に行って外国人旅行許可証を取得。某掲示板では、許可証も入場料も要らないと書かれていたけれど、やっぱりいるのか・・・(村々の入り口から入らなければ要らないだろう、なんてことは書いちゃだめかな)。この外国人旅行許可証を英語にすると「Aliens' Travel Permit」らしい。感じ悪いよ^^;あえてforeignerを使わないあたりが・・・。

なぜか目的地以外のところに停車する運転手。「2、3分見るだけでいい」と言っている。客を連れてきたらお金がもらえるのでしょう。でも、こっちは時間がないんだ。はやく文化遺産の村に行きたい。そう言っても通じない。しょうがないから、あのセリフを言ってみた。しかし、私の中国語の発音が悪いらしく通じない。だから紙に書いた。「我叫公安!(警察呼ぶよ!)」と。運転手の態度は一転。「I'm sorry」だって。筆談なんかしている今の私に警察を呼ぶ能力はないと思われるのだが。

まっとうにお金を払い、西逓へ。運転手が1時間半で戻って来いとか言っている。なぜ雇われているアンタに指示されなくちゃいけないんだ?疑問を感じつつ、村に入る。『歩き方』に載っていた写真はとてもすてきだったのだけど、かなり観光地化されていてショックだった。出店みたいなものがずらっと並んでしまって、せっかくの街並みが台無し。いいところなんだけどさ。具を生地で包んで焼いや食べ物を売っているおばあちゃんと仲良くなった。いくつか作りおきがあったけれど、私が辛くないものを要求したので新しくつくってくれた。おばあちゃんの写真が撮りたいと言うと、お金が欲しいらしい。1元で写真がとれることになった。おばあちゃんはお金を要求しておきながら、この場面も撮ってとか言っていた。料理ができるまでけっこう会話をした。最も、
「分かりません」
「分からない?あはははは」
というパターンも多かったけれど。「分かりません」はけっこう便利だということに気づいた。黙っているより感じがいいに決まっているし、笑いのネタにもなるし。

出口では運転手が待っていた。私がお土産を買ったビニール袋を持っているのを見て、勝手に袋の中を覗いてくる(笑)。本を買ったことを知ると、「好」と言っていた。自分の商売をするため以外の目的で、初めて私の行動を気にしましたね!(笑)

どうもチャーターした車の様子がおかしいらしい。急に運転手が路肩に車を止めて、修理を始めた。しかし、直らない。雨が降っていて視界が悪いのに、ワイパーが動かない。それでもある程度のスピードで走る。追い越しもかける。運転手はもちろんシートベルトもしていない。どうしようもなくなると、運転席側だけ手動で動かす(笑)。手を添えていないと動かないし、飛んでいってしまいそうなのだ。その姿に苦笑していたら、彼はこっちを見ながら笑っていた。笑い事じゃないし^^;前を向いて運転してくれ。

宏村に着いた。55元の入村料は学割で半額になると料金表に書かれている。。西逓では見なかったけれどな。もしかしてあったの?けっこう高額だから悔しい。でも、あったら見逃さないと思うのだけどなぁ・・・。とりあえず、二人して学生証を出す。中国人学生じゃないと割引にしてくれない場合もあるから、いくらと言われるかドキドキしていたら、「Fifty five」。思わず私たちは声をそろえて「変わらねー」と言ってしまった。が、実は2人で55元という意味だった。それならfor twoって言ってよ・・・。こちらも西逓と変わらない観光地ぶり。この村は観光する順路もあったけれど、その道には出店があるだけ。帰りたくなった時だけ順路通りに歩けばよろしいかと。

それから頓渓の老街へ。『歩き方』の写真ほどではないけれど、いい雰囲気だった。古い街並みで、お店がたくさん並んでいる。一緒に観光していた彼は、立派な門構えのお茶屋さんが気になっていたようなので行ってみた。そこには日本人観光客がたくさん。中国人ガイドの話だと、日本人ツアー客御用達なのだそうだ。ってことは、お金持ち専用か?このお店では、いろいろなお茶が試飲できる。というか、勝手に持ってくる。お茶菓子も持ってくる(笑)。中国人ガイドの話だと、悪い店は柳の葉をお茶として売っているのだとか。でも、この店は信用がおけるらしい。とりあえず値切って買った。「この値段でどう?」と値段を提示すると、店員の顔がひきつった(そんなに激しい値引き交渉はしていない。私だし)。やはり、お金を持っている客の対応に慣れているのでしょう。その店にいた、ふんぞり返って座っている日本人が妙に印象的。

街をぶらぶらしていたら、かわいい鞄を売っている店を発見。いくらかたずねると、「日本人・・・30元」と言われた。日本人プライスなわけだ。それを聞いて買う気をなくした。「日本人」なんて言わなければ、日本人プライスだって気づかずに買ったかもしれないのに。日本人を意味する中国語も知らないとでも思っていたのか?

本日宿をとる予定の黄山駅前まで車で移動。車が止まるところは決まっているらしく、私たちの車が停車スポットに着くまでに7、8人の客引きがいっせいにこちらに移動してくる。その中で英語の話せる客引きと話をすると1泊シングルで40元の部屋があるとのこと。英語を勉強している彼女はかしこいなぁと思った。

車に乗せてもらったお礼ということで、彼が夕食をおごってくれた。夜、一緒に町を歩いていたのだけど、おもしろい。夜店がいっぱい。日本とはちょっと違う輪投げを楽しむ中国人は本当に楽しそうだった。彼がおいしいと言っていたアイスクリーム屋さんのアイスを買ってみた。ジェスチャーだけで買った彼の後に中国語で「これください」と言ったからか、店の人に「普通話(中国語の標準語)できるの?」と言われてご機嫌だった。


外国人旅行許可証 50元
入村料(西逓) 55元
西逓のおばあちゃんの食べ物と写真 2元
入村料(宏村) 22.5元

本(西逓・宏村) 48元
本(黄山) 50元
音具×2 6元
バナナ 0.6元
リーフレット(宏村) 3元
小皿×3 15元
黄山烏龍茶 20元
茶葉が入っているおせんべい(黄山名産) 15元
徽墨酥(黄山名産 墨のお菓子) 
ソーセージ 0.9元
南京錠 3.0元
ふりかけ(甘い梅干) 4.5元
絶妙である(クッキー) 3.6元
健康いちぼん(クラッカー) 6.0元
あならしい味(甘い梅干) 2.6元
咸酥来心(健師傳のスナック菓子) 2.8元
車代 260元
宿 40元
切符(黄山→景徳鎮) 13元
アイス 1.5元
インターネット(1時間) 1.5元
夕食 3元

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