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12 Aug, 2002

昨日キャッシングができなかったATMに、一応もう一度行ってみた。やはり無駄だった。日本円も持っていたのだけど、この先旅を続けるほどの金額はない。この後に行く全都市でキャッシングできないことも考えうる。上海に行けば確実にキャッシングできるから、そこでいっきに現金をひきだすことにした。

というわけで、まずは駅に行かなくちゃならない。歩けそうだったから、歩いた。でも、道に迷う。すごく近くまできているはずなのに。近くにいた人に「駅に行きたい」と言ったつもりだったけれど、北バスターミナル行きのバスを教えてもらった。もちろん、乗る前にバスの行き先を確認したけれど、「抗州北駅」行きのバスだと思った(たぶん、そんな駅は存在しない)。鉄道駅という意味の「火車」と、バスという意味の「汽車」を混同していたから、鉄道駅に行くものとばかり思って疑わなかった。

だから、北バスターミナルに着いたときは駅にいるものだと思っていた。でも、そこには駅らしき建物はない。近くにいた人に「駅はどこ?上海に行きたいのだけど」きくと、親切に教えてくれた。たぶん、人力の人だと思うけれど、一番安い移動手段であるバスのナンバーを教えてくれた。だけど、「火車」と「汽車」を混同していた私は、そのバスのナンバーを上海行き列車のナンバーと勘違いした。「(バスは)あそこから乗れる」と教えてもらったけれど、列車だと勘違いしている私には乗り場が当然見つけられない。また別の人をつかまえて訊いてみた。彼がなにかしゃべっているのだけど、聞き取れなくて返事ができずにいると、「耳きこえないの?」とジェスチャーその人はバスに案内してくれた。飛行機みたいに、飛行機の乗り場まで連れて行ってくれるバスかと勘違いをして、「切符持っていない(のに乗っていいの?)」と言うと、「2元をあそこに入れればいいのだ」と教えてくれた。もしかして、これ普通のバス?もしや、私は駅にいない?やっと気づくのでした。

バスに乗っている途中で、赤いシャツを着た男性が乗ってきた。さっき親切に教えてくれた人もこんな感じの色の服だったなぁ。そういえば、無錫で親切にしてくれた人も赤いシャツを着ていたなぁ、などと思いつつ外を眺めていると・・・。まさに私が歩いた道をたどるバス。すごく近くまで歩いていたことも判明した。終点で降りると、大きな荷物を持っていて、これから列車に乗ってどこかへ行きそうな人について行ったら、駅についた。切符を買おうと思い、切符売り場を探す。目に入ったのが、1時間以内に発車する切符を扱うところ。幸い、その切符売り場はすいていたし、すぐに上海に行きたかったからその売り場に直行。いざ頼むぞという時に、さっきバスに乗せてくれた男性が上海行きの切符を買えるようにしてくれた。なんと、彼は途中から同じバスに乗ってくれて、駅までついてきてくれたのだ。すごくびっくりした。私が無事に切符を買って駅に行くのを見ると、彼は去っていった。

初めて手にした切符。まずは、待合室を探さなくては成らない。私の乗る列車のナンバーが表示されている電光掲示板は見当たらない。近くにあった待合室に入り、係員に私の電車の待合室をきいてみる。「あっち」を指差された方向には、たくさんの待合室がある。よく分からない・・・。とりあえず、1時間以内に発車するらしいということは分かっている。何時に出発するのだろうかと、よく切符を見ると、発車まで15分と迫っている。『歩き方』には、駅には1時間前くらいには着いていた方がいいと書いてあったのに。ようやく、なにかやばいんじゃないかということに気づき、慌て出す。行くべき待合室は一番奥で、ただ単に視力が悪くて見えないだけだった。結局、発車10分前には列車に乗っていたから、そんなに慌てなくてもよかったらしい。

一番安い、庶民の乗る「硬座」だったけれど、それなりにクッションのきいたいい椅子で驚いた。発車するときにヨハンシュトラウスのワルツが流れたりと、ちょっと想像と違う列車だった(笑)。

抗州からの列車は南上海駅に着く。駅を出ると、タクシーの運転手が「タクシー?」と言っている。彼らは中国人には声をかけない。その声を無視して、中国人と一緒に地下鉄の駅に行く。地下鉄だけど、地上に駅がある。最初は分からなくて地下道とかに行ってしまった・・・。

地下鉄の駅を降りて南京路を歩いていると、日本語をしゃべれる中国人に話し掛けられた。『歩き方』によると、日本語を話す中国人には要注意とのこと。彼は自分の作った楽器を売りたいようだった。私が買おうとしないと、何なら買うのかと言ってくる。「洋服?」という。チャイナドレスは確かに欲しい。それも100元くらいで買えるらしい。そのいくらかは客をつれてきたということでことで彼の懐に入るのでしょう。その後、彼の楽器やら工芸品やらを買ってと迫るのでしょう。じゃあ、いらないってば。早く解放してもらうために帰国前に会う約束はしたけれど、絶対行かない(笑)。次に行く黄山の切符を買うのを手伝ってくれたり、おいしい餃子屋さんを教えてくれたりと親切にはしてくれたけれど、ごめんなさい。

やっぱり、一度来たことのある街は歩きやすい。しかも、最初に来た時に比べると、ずいぶん涼しくなっている。これなら、最後にまた戻ってきた時は観光ができるかもしれないと、期待に胸をふくらませていた。


バス×2 3元
肉まん 0.5元
地図(抗州) 3元
列車(抗州→上海南) 29元
地図(上海) 4元
地下鉄 3元
水餃子 2.5元
列車(上海→黄山) 53元
焼肉?(焼き鳥の鳥じゃなくて牛バージョン。なんて言うの?) 2元
インターネット(1時間) 5元 

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